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年を重ねるごとに

数十キロの重い荷物を苦労しながら歩荷(ぼっか)で上げている時に、亨の横からひょいひょいと荷物を担ぎ上げてくるゴロさんこと多田悟郎(豊川悦司)も、

『人生を達観したこだわりのない登山家・自由人』といった風情でなかなか飄々とした味わいのある人物である。 父親の旧知であるゴロさんは、ヒマラヤ登山に挑戦したこともあるベテランの登山家だが、亨を小屋の経営者として一人前に鍛えるために父親代わりを買ってでて、時折『山・自然と人生を掛け合わせるような格言めいた台詞』を呟いてくれる。

亨の鍛錬は亡くなった勇夫の遺志を汲んでのものでもあったが、何者にも捕らわれずに超然と山を歩き続け、世界を気ままに放浪してきたゴロさんもま た、『自由であるが故の孤独・虚無』を自分の責任(誰の世話にもならない・最期は静かに消える)として覚悟しているところがある。

『年を重ねるごとに背負うものが増えてくる人生』を語るゴロさんは、世界を巡る自由気ままな放浪生活によって、多くの人が背負ってきたものを自分 は背負ってこなかったこと、そのツケが回ってくることを匂わせる。

土, 7月 19 2014 » 未分類